犬物語|プリン 第2話
プリンは、言葉のいらない子でした。
呼んでも気分で来たり来なかったり。
甘えるときは、そっと体を寄せてくるのに、
そうじゃないときは、玄関前で静かに家を見守っていたり。
“ツンデレ”というにはかわいすぎて、
“マイペース”というにはあたたかすぎて。
ただ、そこにいるだけで
家の空気がまるくなるような子でした。
ツンとデレの間にある「静かな愛」
普段は距離を保つのに、
眠るときは毎晩、私のベッドに来て寄り添う。
言葉で説明できない、でも確かに伝わる愛。
プリンは “目で話す”子 でした。
じっと見つめて、
「いまはそばにいたい」
「いまは一人でいたい」
それだけで十分だった。

ドッグランでも、マイペースな旅人
ドッグランでは、他の犬とは遊ばず、
ひとりで風のにおいを追いかけるタイプ。
ある日は、フェンスをひょいっと飛び越えて山へ一直線。
飼い主、全力ダッシュ。(笑)
> ――ピレニーズって、そんなに跳ぶ?(笑)

いや、プリンは跳ぶ子でしたね。
壁と対話する女の子
家の中では、ときどき壁をじっと見つめていたり。
私が一緒に覗き込んでも、何も見えないのに。
「プリンには見えてるのよね。」
そう思うと、なんだか不思議と納得できてしまう。
プリンは、世界の音を静かに受け取る子でした。
新しく迎えた妹と、ゆっくり育った絆
アンジュが来たとき、すぐには心を開きませんでした。
一年以上、距離を保って見つめていた。
でも、それがプリン。
急がず、押さず、
自分のタイミングで優しさを差し出す子。

そしてその日が来たとき、
その距離は、ちゃんと愛になっていました。
あなたのおうちの子は、「ツンデレ派」ですか?それとも「甘えん坊派」ですか?
ごきげんよう。


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