プリンの日常は、まるで“ツンデレ女子”そのものでした。
バロンの最期のときには、何かを察したように静かに寄り添い、決して離れずにそばにいたプリン。
その姿には深い優しさを感じました。
――が、普段の彼女は真逆。
甘えてくるかと思えば、急に「ひとりの時間」を満喫する自由さ。
こちらの心を翻弄するのが得意技でした(笑)。
ドッグランでは他のわんちゃんと遊ぶことなく、マイペースにひとり散歩。
ある日などは高いフェンスをひょいっと飛び越えて山へ一直線!
捕まえるのに飼い主は必死で四苦八苦。

――ピレニーズってこんなに軽やかに跳ぶものでしたっけ?(笑)
家ではふと壁をじっと見つめ、まるで何かを見ているように動かない。
一緒になって壁を覗いてみても、私には何も見えず。
「プリンには見えてるのよね(笑)」
そう思わせてしまう不思議ちゃんです。
さらに、後にもう一頭の妹が加わったときには、なかなか心を開かず……。
受け入れるまでに一年以上。

でもそれもプリンらしい“ツンデレ”の証。時間はかかっても、最後はちゃんと仲間として認めてくれました。
そんな不思議でツンデレな毎日。
プリンは自由気ままに過ごしながらも、家族にとっては欠かせない存在でした。
皆さんのおうちの子は「ツンデレ派」ですか?それとも「甘えん坊派」ですか?
ごきげんよう。
> このお話は「我が家の犬物語」シリーズ第5話です。
次回は11歳まで共に過ごした、プリンとの別れを綴ります。


コメント