ある日、突然プリンの鼻から血が出ました。
慌てて病院へ駆け込み、「検査で詳しく調べてみましょう」それには全身麻酔が必要とのこと。
ただ、グレートピレニーズは麻酔に弱い犬種。
そこで先生に立ち会いの許可をいただき、体重分の麻酔を一目盛りずつ様子を見ながら止めては確認。
気づけば私が「ストップ!」と仕切る形に(笑)。
結局、原因はわからないままでした。
それでもプリンは、食欲もあり、お散歩も元気いっぱい。
弟や妹たちとドタバタにぎやかに暮らし、時折鼻血を繰り返しながらも薬で落ち着き、穏やかに過ごしていました。

そして――11歳2ヶ月を過ぎたある朝。弟や妹に見守られながら、私の腕の中で静かに虹の橋を渡っていきました。
「もっと何かできたんじゃないか」
そんな後悔の気持ちが押し寄せました。
でも、最後に伝えた言葉はただひとつ。
「我が家の子になってくれてありがとう。大好きだよ」

今もその思いは変わりません。
ツンデレで、不思議ちゃんで、でも誰よりも優しいプリン。
あなたがいてくれたから、我が家は笑顔にあふれていました。
皆さんは大切な存在に「ありがとう」を伝えていますか?
ごきげんよう。
グレートピレニーズ プリン
2000年12月21日生 2012年1月25日没
> このお話は「我が家の犬物語」シリーズ第6話です。
次回は三頭目、ルークとの出会いを綴ります。


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